亜玖夢博士の経済入門
2008年7月4日 読書 コメント (2)ISBN:4163265201 単行本 橘 玲 文藝春秋 2007/11/28 ¥1650
「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ」 新宿・歌舞伎町裏の「亜玖夢コンサルタンツ」。異形の博士が学識の全てを傾け相談者の悩みを解決。ブラックユーモア溢れる一話一理論。
地獄に叩き堕とされる感じは「笑うせえるすまん」のノリだが、読後にやるせなさが残らないのは、やはり災難に遭う被害者の大半が、ロクデナシだからだろう。ロクデナシじゃない人も出てくるが、その場合には救済策が用意されている。
堕ちる人間の悲劇と、堕とす側の悪意を、経済理論を使って解説している。普通に考えたら美味い話なんて転がっている筈も無いのだが、こうも騙される人間が多いとは、やはりこの世は馬鹿だらけなのだろう。
コメント
華僑系っぽい「純真な」二枚目のお兄さんのキャラ萌えしてしまいました。
ところで、思ったんですけどもね。
これって誰か騙されていますっけか?
経済行為そのものが既に「嘘」でしかないと考えている物ですから、当然の帰結に善悪の感情論を持ち込むのは、ちょっとだけ趣味の範疇からは「ハズレ」でした。