お嬢さまと青バラの君
2008年7月10日 このライトノベルがすごい?ISBN:475774210X 単行本 森 奈津子 エンターブレイン 2008/3/12 ¥2520
ファン待望の復刊第三弾! お嬢さまシリーズ第三弾。書き下ろし短編もあり、ファン待望の1冊。表題作「お嬢さまと青バラの君」ではかぐわしい少年愛、「お嬢さまの学園天国」では教師たちの愛憎劇、そして書き下ろし「杉本の煩悶の日々」では愛と勉学に苦悩するお杉の姿が楽しめちゃう…!?危険な愛(笑)の詰まった一冊です。
先の二冊と比べて薄くなったと思ったら、文庫二話分しか入ってなかった。どうやら3巻と4巻は二話分らしい。少なくなったけど、値段は同じ。文庫でも単行本でもエンターブレインは強気の価格設定で、他社より割高なのが辛い。
前半は、新たなBL系キャラ、青バラの君が敵役として登場する。嘘吐き美男子で名前は朝比奈杏里。メインキャラの杉本もホモだけど、朝比奈杏里は電波が入っているので、それに対抗できる位にはヤバイ。勿論、杉本も危険だ。柔道部の黒帯という、強いホモである。試合相手が美形だと、寝技に持ち込みたがる危ない男だ。こう書くと、腐女子が悦びそうなBL小説かと思われそうだが、様々な要素のひとつとしてBLキャラも登場するだけで、別にBLメインな訳ではない。
後半は、お嬢様先生見習いで二重人格っぽい教育実習生、少しヘタレな担任と、悪役の数学教師がバトルを展開。数学教師の花園育夫は、何かと生徒を意のままに押さえつけようとするファシストで、しかも花園学園理事長の息子だから始末に負えない。担任の花園貢は、気が弱くてなさけない担任。苗字が同じだが、実は血縁関係。幼少の頃より育夫に虐められているものの、そこには歪んだ愛を感じて危ない。先生も隠れBLキャラ。この巻は他と比べてBL臭が高く、やはり腐女子が悦びそうである。
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