黒笑小説

2008年7月13日 読書
ISBN:4087462846 単行本 東野 圭吾 集英社 2008/04 ¥580
作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。そして遂に電話が鳴って―。文学賞をめぐる人間模様を皮肉たっぷりに描いた「もうひとつの助走」をはじめ、黒い笑いに満ちた傑作が満載の短編集。

題名に相応しく、ブラックなのばかり。結構、皮肉の効いた話が多い。東野圭吾って、長編も短編もハッピーエンドで終わらないものばかりだな。新人賞受賞作家の話なんて、本当にありがちなだけに、痛々しい。とても打算的なシンデレラの話は、他力本願な本家よりもある意味、説得力があって良かった。

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