ISBN:4062752751 文庫 高里 椎奈 講談社 2005/12 ¥790
それは何の変哲もない、ただの箱に見えた。幾分、湿った感触の、大きめの段ボール箱。湿っているのは昨日の雨のせいだと思った。だが開けた瞬間、そんな考えは消しとんだ。中にあったのは遺体だった。首も手足も切り落とされた、血塗れの子供の遺体だった…。おなじみ『深山木薬店』の3人が恐怖の事件の謎に挑む。

薬屋探偵妖綺談シリーズ2作目。

とりあえず、借りてしまったのでもう少し読み進めてみる事に。まだ上手くはないけれども、とりあえず文章の舌っ足らずな感じは減ってきた。場面転換は、まだ拙い感じがするけど、読める感じにはなってきた。会話文が馬鹿っぽいのは我慢する事にする(笑)。

残酷殺人事件が起こるのだけど、薬屋と事件の関係性が刑事に疑われてしまう。別の殺人事件絡みで手下? 妖怪まで囚われたところで真犯人と対峙するのだが、謎解き要素はあまり無い。

犯人が、とてもつまらない理由で何人も殺めているのに、倒す訳でもなく物語は終わってしまうのでスッキリしない。さすがに何人も殺せば、悪人に甘い日本の法律でも死刑にはなるのだろうけど、何の落ち度もない人間を勝手な都合で殺しているのだから、絞首刑などという楽な方法ではなくて、妖怪に喰われて死ぬくらいはして欲しいところである。

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