ISBN:4163270000 単行本 藤野 千夜 文藝春秋 2008/06 ¥1260
生き霊、呪い、神隠し? ……ロウ・ティーンの女の子4人がひょいと異界に足を踏み入れて。あやうい年頃の心模様を描いた傑作短篇集。
またしても表紙に釣られてしまった。この作家の作品を読むのは、これで三冊目。どれもこれも、面白くなりそうでならないまま終わってしまうのでツマラナイ。起承転結で言うと起だけで終わってしまう感じである。
コンビニ前で犬を盗んで勝手に散歩する美少女中学生、昔の同級生の生霊みたいなのに憑かれた喪男高校生。傘の形でからかわれる女子中学生。母子家庭の小さな女の子。その全てが、「だから何?」と言いたくなるような中途半端なところで終わっている。
恩田陸も長編だと後半はダレてグダグダになるけれども、藤野千夜は短編なのに盛り上がらないまま終わってしまうから、超劣化恩田陸を読まされている気分になる。とりあえず、表紙だけは良かった(笑)。
コメント