ISBN:4062754266 文庫 高里 椎奈 講談社 2006/6/15 ¥730
毒死した京都の外科医、轢死した東京のプログラマー、失血死した鳥取の書店員…場所も日時も別々で互いに無関係な六人の死。自殺、事故死、殺人としてすべて解決したはずのこれらの事件の共通点とは何か?薬屋探偵三人組の良心座木が難攻不落の謎に挑む!個性派キャラが続々登場する好調シリーズ第3弾。
薬屋探偵妖綺談シリーズ3作目。
うーん……。前回のでマシになった気がしたんだけど、やはり微妙作のままだなぁ。相変わらず主要キャラのやりとりは頭が悪そうだし。店主なんてすぐキレるから、人の話が聞けないゆとり世代の馬鹿な子に見えて仕方がない。
バラバラに起こる事件が、最後の最後で密接に絡み、驚くような結末に誘ってくれるのかと思ったのだが、腰砕けな終わり方。まあ、この作者に伊坂幸太郎みたいに洗練された技を期待する方が間違ってるけど……。ラスト部分で中途半端に怪異入っていてよく判らない。これはもう、ミステリーどころかファンタジーですらなくて、ラノベだと思って読んだほうが良いのかもね。
それなりに需要はあるみたいだけど、これのファンって、腐女子5割、女子3割、女性1割、その他1割って感じじゃないのか? この先、どうしようかマジで悩む……。
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