真田手毬唄

2008年8月12日 読書
ISBN:4101265380 文庫 米村 圭伍 新潮社 2007/12 ¥580
大坂夏の陣で一人の侍大将が落ち延びた。元々は侍でもない彼が、なぜか真田幸村の子と思われて? 豊臣秀頼と真田幸村の子孫が江戸時代に繰り広げる、愛と野心の物語。書き下ろしユーモア時代小説。

単行本「影法師夢幻」の改題。

豊臣家滅亡直後、実は秀頼が生きており、大阪を脱出し船で鹿児島へ逃げるという噂が立つ。大野治長配下の勇魚大五郎は、噂を信じて追いかけるのだが、伊達の猛将、片倉小十郎が徳川方の追っ手として現れる。観念するものの、命は取られずに済み、それから170年後……。

いきなり時代が飛びすぎで驚く。170年も経ったら、秀頼が生きて逃げたとしても、とっくに死んでいるじゃないか。という訳で、出てくるのは秀頼の子孫とか、勇魚大五郎の子孫とかばかり。それも、七代秀頼という感じで、名前が嘘臭い。名乗ってはいるけれども、実は嘘を吐いている子孫もいて、どれが真実なのか判らないままエンディングまで……。

うーん、これはちょっと、あばれ姫や退屈姫と比べて微妙だなぁ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索