幸福ロケット

2008年8月17日 読書
ISBN:4591089703 単行本 山本 幸久 ポプラ社 2005/11 ¥1260
ふたり、同じ未来を見てた。京成電車に、ガタゴト揺られながら…。クラスで8番目にカワイイ「あたし」と、深夜ラジオ好きでマユゲの太い「コーモリ」の、可笑しくて切ない初恋未満の物語。

親が転職してしまい、お洒落なマンションから中途半端な町に引っ越した小学生の香な子。この作者のネーミングセンスは変だ。何で真ん中だけひらがななのか!? 最初は単なるクラスメイトだったコーモリ(小森)に、関わるうちに惹かれてしまう香な子は、クラスで8番目に可愛い。もう少し痩せたら5番にはなれる。この根拠無き順位は、自分で勝手につけているだけなのだが。

8番目って、どうよ? 私の世代だと、クラスに20人くらいは女子がいたので、その8番目というのは並だと思うのだが。つまり、ブスではないけど可愛いとは言い難いレベル。

コーモリに恋してしまい、勝手に盛り上がっているお嬢様軍団筆頭? の町野さんは、クラスで1番可愛い。橋渡しを頼まれ、なんだか面倒臭い事になってしまう。それにしても、誰かに頼むと、その頼まれた相手がライバルになってしまうというのは大人でも子供でも変わらないのか(笑)。

好きな相手がいたら、友人に頼ってはいけない。大抵、その友人に裏切られて終わる。誰それが好き、とかも言ってはいけない。何回も聞かされているうちに、洗脳されて自分も好きになってしまう友人が必ず出てくる。町野さんの敗因は、自分でアタックせずに香な子を頼ったためだろう。

それにしても、クラスの8番目が勝って良かった(笑)。大人になれば、8番目が1番目に勝つなんて奇蹟は、そうそう起こらなくなって来る。

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