死神姫の再婚
2008年8月22日 このライトノベルがすごい?ISBN:4757737440 文庫 小野上 明夜 エンターブレイン 2007/9/15 ¥546
旦那様、お買い上げありがとうございます! 没落貧乏貴族の娘で14歳・天然系のアリシアは、後見人の叔父により借金の返済と持参金目当てのために家名が欲しい金持ちへ嫁ぐが、なんと結婚式の途中新郎が急死してしまう!! この『事件』がもとで『死神姫』と呼ばれてしまったアリシアだが、なんと再婚話が持ち上がった。相手は新興貴族の成り上がり者でとかく噂のある〈強公爵〉ライセン。馬車に揺られて着いた先は、恐ろしげな装飾を施された屋敷と結婚相手ライセンの愛人と主張するメイドのノーラ!? 彼女の前にどんな未来が待ち受けているのか?
死神姫という部分に釣られてしまった訳だが、実際に死神だったり、人を殺せる特殊能力者だったりはせず、単に政略結婚の相手が結婚式の最中に急死してしまったから、そういう異名を付けられてしまっただけだった。ラノベなのに冒頭からいきなりバツイチになっているヒロインなんて初めて見た(笑)。
家の格式だけは高いのだが、没落してしまい貧乏貴族に転落。格を高めたい貴族に嫁ぐという身売り同然の行為でしか家を保てないほど落ちぶれているのだが、式中に新郎が急死するという縁起の悪さでは、まともな相手が現れる筈もなく……。
やっと出てきた再婚相手は、家格を高めたい強公爵! それっておかしくないか!? 子爵や男爵ならともかく、公爵が地方伯の娘を貰っても、格は高くならんでしょうに。やはりラノベ、こういう部分に適当なものが多いですな。
皇帝>王>大公(大公爵)>公爵>侯爵>辺境伯爵>伯爵>子爵>男爵ですから! 公爵が伯爵の家格を加えても、偉くなりませんから! 一代でのし上がった公爵という設定にはなっているけど、常識外れな無理やり設定による力技が多いなぁ。
ストーリーとしては、淡々としてはいるけど、そう悪くも無いと思う。それなりに人気も出たのか、シリーズ化して続きが出ているね。
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