「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの (PHP新書032)
2008年9月24日 読書ISBN:456955847X 単行本(ソフトカバー) 中島 義道 PHP研究所 1997/10 ¥693
「何か質問は?」―教師が語りかけても沈黙を続ける学生たち。街中に溢れる「アアしましょう、コウしてはいけません」という放送・看板etc.なぜ、この国の人々は、個人同士が正面から向き合う「対話」を避けるのか?そしてかくも無意味で暴力的な言葉の氾濫に耐えているのか?著者は、日本的思いやり・優しさこそが、「対話」を妨げていると指摘。誰からも言葉を奪うことのない、風通しよい社会の実現を願って、現代日本の精神風土の「根」に迫った一冊である。
この人、ただのダメなおじさんじゃなかったんだね。ここまで自分にとって直接利益の無い事で憤り、無駄とも思える行動をするなんて……。しかし、欧米には対話が存在するのだろうかという疑問も沸く。日本がダメなのは判るけど、対話のある社会が具体的にどのような世界となるのか示されていないのが残念。
授業中や他人が発言している時に私語をするヤツはおかしいと思うし、黙らせるべきだとは思うけど、本来は最高頭脳が集結して然るべき国会ですら出来ていないからねぇ……。国政を担う人々ですら出来ない事を、小学生や大学生が実践出来るとも思えないのだけど。
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