ISBN:4840111448 文庫 兎塚 エイジ メディアファクトリー 2004/09/25 ¥609
パーティでルイズと近づけた気がした才人だが、ルイズは相変わらず才人を下僕扱い。納得いかない才人は、ルイズとケンカばかりしていた。そんなある日、トリステインの王女アンリエッタが、フーケを捕らえたルイズたちの力を見込んで頼みごとを持ちかけてきた。隣国アルビオンの皇太子から、手紙を返してもらってほしいという。その手紙は決して他人に見られてはならないものらしい。引き受けた才人たちは、護衛のワルド子爵とともに出かけることに。このワルド、なんとルイズの婚約者で、ルイズの満更でもない様子が才人は気に食わない。ワルドに惚れたキュルケやタバサも加わって、旅が始まるが―!?大人気の使い魔コメディ第2弾。

基本的に御主人様と使い魔のツンデレラブコメみたいな感じなのだが、世界がキナ臭くなって、陰謀や戦乱に巻き込まれたりもしてしまう。ただの使い魔では終わらない。基本的には犬扱いなのであるが、伝説の使い魔ガンダールヴの能力を手に入れてしまうというご都合主義設定により、滅法強くなるのだ。

隣国アルビオン(というか、隣接していない場所にあるから隣国じゃないですね)の戦乱が、トリステインにも影響を及ぼし始めるのだが、なんだか胡散臭い人物が出てきたと思ったら、見事に敵になってしまったりと、予想出来てしまうあたりが、やはり王道ラノベ。確かに捻りは無い。

それにしても、背景世界の設定は地球世界からの名前をそのまま取っていて、どこかの国を連想してしまう。敵ボスの名前なんて、そのままじゃないか! トリステインは王国なのに、前の支配者の事を先帝と言っていたり、現在の国王がいない状態だったり、どうやら一人娘っぽい王女が隣国との同盟のために婚姻する計画があったりと、政治や体制面での設定は、結構適当だな。普通、先帝なら王国じゃないでしょ? 王がいなければ姫は女王昇格でしょ? 一人娘なら、合併して同君連合という例外はあるにせよ、普通は嫁がないでしょ? このラノベは、人物設定は良いのだが、世界設定は難アリだね。

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