ISBN:4840112363 文庫 兎塚 エイジ メディアファクトリー 2005/03 ¥609
異世界ハルケギニアに使い魔として「召喚」された才人は、相変わらずご主人様であるルイズに犬扱いされていた。ある日、ルイズは敵軍を撃退した件で、王女アンリエッタに呼び出される。ルイズが伝説の『虚無』の使い手として知れ渡り、敵に狙われることがないよう、心を砕いてくれる王女。そんな彼女に改めて忠誠を誓うルイズと、ルイズを助けることを約束させられる才人。だが、全てがうまく収まったように見える裏で、アンリエッタは好きだった亡きウェールズ王子を想って沈んでいた。そんな彼女の心につけいるように、敵軍レコン・キスタの策略が動きはじめ…異世界を舞台にしたラブ&ドラマティックストーリー、第4弾。

序盤はツンデレなラブコメで、最後だけがシリアス路線でバトルという展開は健在。というか、いつもこのパターンで行くつもりですかね? 個人的には、全部ラブコメで行くか、全部シリアス路線のハードファンタジーに統一されている方が好みなのだが、そこは読者対象が中高生なので仕方がないだろう。

ツンデレ時には犬扱いの情けない主人公。学院のメイドに買って来た水兵服を着せて萌えている事が御主人様ルイズにバレてしまい、大変な事に。身の危険を感じて逃げ出したサイトを追いかけたルイズだが、モンモランシーが作った媚薬を飲んでしまい、デレデレ全開にっ!

それにしても、異世界が舞台なのに、判りやすくするためか、やたら地球と同じ衣類が出てきますな。しかし、コルセットやドロワーズがあるのに、アレが存在しないという謎。

後半は、死者を操る魔法で復活した隣国の王子が、女王に即位したアンリエッタを狙い、一行と戦いになるのだが……。ラブコメ80%でバトルは20%位しかない気がする。こんな所で80:20の法則を適用中か!?

メインキャラでありながら、無口なために存在感が薄い感じのタバサだが、この巻でその本名と正体が明らかとなる。他、気になる部分。設定に関しては先帝が先王に変わっているが、背景世界の作り込みが適当なのが、この物語の荒い点。戦争に関する記述も、結構ウソ臭い部分が多い。政治経済や、軍事面に関しては不得手なんでしょうか?

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