ISBN:4757711603 文庫 蕪木統文 エンターブレイン 2002/11 ¥672
―僕は…誰だ?交通事故に遭い、二週間寝たきりの状態から目覚めた主人公・瀬能透矢は身体が無事な代わりに記憶を失っていた。その前に現れるメイドと名のり、当たり前のように世話をする少女・琴乃宮雪。夢のなかに登場する見知らぬ一人の少女―。夢と現実の狭間で透矢はなにを見、手にするのか―。F&Cの大人気ADVノベライズで登場。

ギャルゲーのノベライズでしたか……。交通事故に遭い、気がつけば記憶を失っていた主人公というありがち設定から物語は始まる。名家の育ちらしく、先祖の資産を食い潰しつつも、自分専属のメイドまでいるというご都合主義。しかし、このメイドが自分しか認識していない存在らしく、夢なのか現なのか判らなくなってくる。

村に伝わる伝承から、父がやった量子力学の実験まで絡んできて、他の人には見えていないメイドが超常的存在なのか、単なる脳内妄想なのかはっきりしないまま、幼なじみ同級生相手のエンディングへと辿り着く。

え!? このメイドがヒロインじゃなかったのか!? 同級生少女なんて途中まで脇役扱いなのに、最後のほうで一気に逆転でフラグ成立ですか! 名前すら出てこない酷い扱いをされているサブヒロインもいるみたいだし。原作をプレイしていないと、何が何だかよく判らないうちに終わってしまう一冊。

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