魔法通信マジカルピッピ
2008年11月5日 このライトノベルがすごい?ISBN:4757507151 新書 藤咲あゆな エニックス 2002/07 ¥882
リン:マジカルピッピぃ?
伝次郎:そう、ケータイで呼び出せる正義の戦士になるのだ!
リン:おじさん、なんであたしが…
伝次郎:世のため人のため、そして我が社の携帯電話普及のために!
リン:正義とケータイ普及になんの関係が…
伝次郎:リン、おまえはおじさんが首になってもいいのか?
リン:なにそれ?どーゆーこと!?
伝次郎:フフフ…それはだな。読めばわかぁーる。
高坂りとの絵に釣られた訳ですが、馬鹿っぽくて恥ずかしい題名はともかく、意外に読めた。魔法少女物のハイテク仕様バージョンといったところでしょうか。
芸能界デビューに憧れる鈴子(りんこ)が、携帯電話会社に勤めるイケメンだけど中身はヲタな叔父さんに呼び出さて何かを飲まされ、気がつけば魔法通信マジカルピッピに改造されていたという嘘。携帯電話で呼び出されると瞬間移動してしまうし、怪力が出るし、空まで飛べてしまう。宇宙人から授けられた超テクノロジーで魔法通信マジカルピッピにされてしまったという建前であるが、本当は叔父さんが発明したハイテクによるもの。どういう原理でそこまで出来るのかは不明だけど。
秘密がバレると宇宙人によって亜空間に隔離されてしまうと脅され、正体を隠したまま魔法通信マジカルピッピとして活躍する事になるのだが、呼び出された先でやらされるのはゴミ捨てとか犬の散歩とか、ショボイ事ばかり。唯一活躍したのは、ビル火災で死にそうになっていた憧れの先輩を華麗に救出した事くらい。
ラストになり、銀行強盗と対峙する事になる。ここでようやく大活躍かと思いきや、お助けマンとかいうライバルが突如現れ、物語も終盤だから纏めないといけないのに、さらに盛り上がったままで……。
えっ!? 続編書くような感じで終わりつつ、続きが出ていませんね。続かないのなら、お助けマンは要らなかったと思う。まあ、単品でも読めるエンディングで、伏線未回収とかは無いので、未完結放置による減点はしませんが。
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