現代小説のレッスン(講談社現代新書1791)
2008年11月16日 読書ISBN:406149791X 新書 石川 忠司 講談社 2005/06/17 ¥756
村上竜の描写力、保坂和志の孤独、「海辺のカフカ」の新しさ、舞城王太郎の全能感-。文字界をリードする作家たちの成功と失敗を、気鋭の評論家が抉り出す。異色の文学入門誕生!
日本語はペラいと断じる著者の文芸批評。確かに最近ペラくなった講談社現代新書には似つかわしくない高尚な文章。一瞬、間違えて岩波新書を借りてきたのかと思う程。
しかし、所詮は他人の褌で相撲と取っているだけ。作家が創り上げた作品を、後付けの理由で論評しているだけにすぎない。何より、日本語はペラいとする論理構成が不十分すぎる。中国語との比較しかされていないが、表意文字より表音文字が劣るならば、欧米諸国言語はさらにペラい筈ですな。
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