ラブコメ今昔

2008年11月19日 読書
ISBN:404873850X 書籍 有川浩 角川グループパブリッシング 2008/7/1 ¥1470
乙女だっておっさんだってオタクだって人妻だって、恋がなければ生きてゆけない。ベタ甘ラブに耐性のない方お断り(もしくはこの機会に溺れてみる?)。の最強短編集。

別冊図書館戦争は予約負けしてしまって読めないのだけど、これは発売前に押さえたので、予約順2番で借りる事に成功した。じゃあなんでこの時期の書き込みなのかと言われそうだが、ほら、放置プレイで画像が出なかったから、やる気が無くなってそのまま……。

何事も、中途半端はいけない。やるなら徹底してやるべきであって、その点、有川浩は申し分ない。「クジラの彼」も凄かったけど、今回も読んでる方が恥ずかしくなって来るくらいに超ベタ甘! 

全部自衛官絡みで、しかも実在する人物をネタにしてるっぽいのが素晴らしい。どうでもいいような事ばかり書いてある普通の恋愛小説は好きじゃないのだけど、ここまでベタ甘だと、かえって美味しく読める。それにしても、どれもこれも魅力的な女性に対して、いい人だけど恋に拙い男の組み合わせ。いや、パイロットだけはモテ期か……。

ベタ甘だけど、国防絡みによる辛味成分も入っているので、甘いからと言って、美味しい事だけ選り分けたご都合主義な話でもない。仕事が出来ない身勝手な王様と、ストーカー美女以外は人間失格級のロクデナシも出て来ないので、ストレスも溜まらなくて良い。王様はマジでムカツクけど。

「どんなケンカを前日の晩にしても、翌日の朝には……」というのは、自衛官だけに限らないよね。ただ歩いているだけでキチガイに刺されたりするし、いつどこで何が起こるかわからないのだから。
 
 
 
恋愛ベタ甘なのは構わないが、国家の方針を無視して暴走する上級幹部に対する処分までベタ甘なのはどうかと思う。せっかく有川浩がベタ甘小説で航空自衛隊の株を上げていたのに、あのオッサンのせいで全てが台無しである(超苦笑!)。

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