ISBN:4062758571 文庫 綾辻 行人 講談社 2007/10 ¥730
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の7人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生きて残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
長門有希の1冊目
長門有希の100冊No.25
お勧めされたので借りてみた。推理物は苦手なので、あまり読まないのだけど、これはなかなか面白かった。無人島で推理小説好きな同好会の若者が、何者かに殺されていく。登場人物の名前が本名じゃなくて、エラリイとかアガサとか、著名な作家から取ったハンドル・ネームみたいなもので呼ばれているから、最初はちょっと馴染めなかったが、途中からそれも気にならないくらいに集中して一気に読み終えた。推理主体だから、登場人物の描写はアッサリ風味だが、仕掛けはとても上手い。雰囲気が、ちょっとアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」っぽくて良かったよ。
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