ISBN:4163200509 単行本 佐藤 哲也 文藝春秋 2001/05 ¥1,700
ある日、突然、妻がとかげに変身? 死神と妻が交した取り引きとは? 可笑しくて不条理でしんみりする、摩訶不思議な"愛妻小説"全13篇

長門有希の4冊目
長門有希の100冊No.06

なんか不条理で意味不明系な話ばかりで、ちょっと疲れる。山の中で出会った巨大キリギリスがチェーンソー持って襲い掛かってきてオチは無しとか、伯父が巨大な何かに押し潰されて圧死したので家に行くと、天井を歩く巨大なヤモリカバがいたり、そんなのばかり13編。

こういうオチが無かったり、誰かが見ている夢の話みたいに理路整然としていない意味不明なのは好きじゃないのだが、それでも平山夢明作品を読んだときの様な不快感は残らない。登場人物があまり悲惨な目に遭ったり、意味も無く痛い目に遭ったりはしないからだろう。むしろ、途方に暮れる脱力系の終わり方なので、唖然としてしまう事はあっても、胃にムカつきを覚えたりはしないのだ。

それにしても、男による一人語り系の話が結構あって、妻の話がよく出てくるのだが、どうしても“妻”で佐藤亜紀を連想してしまう。別に、登場する私=佐藤哲也ではないのだけど。

長門さん、こういう意味不明系統のも好きなんでしょうか?

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