ISBN:4150739617 文庫 真崎 義博 早川書房 2005/01 ¥819
雪に閉ざされたニューヨーク州スパータの町は、殺人鬼HOGの凶行に震え上がった。彼は被害者を選ばない。手口も選ばない。不可能としか思えない状況でも、確実に獲物をとらえる。そして巧妙に事故や自殺に見せかけたうえで、声明文を送りつけるのだ。署名はHOG―このおそるべき連続殺人事件解決のため、天才犯罪研究家ニッコロウ・ベネデッティ教授が乗り出した!アメリカ探偵作家クラブ賞に輝く本格推理の傑作。
長門有希の5冊目
長門有希の100冊No.80
謎解きが苦手なのと、落ち度の無い小市民がどこかのキ印に無為に殺されていくのが憂鬱なので、推理小説はあんまり読まないのだが、これは面白かった。絶対に不可能としか思えないような連続殺人が起こるのだが、読み進めるにつれて、本当は誰も殺されていないのではないかと混乱してくる。しかし中程まで読み進めると、今まさに殺人犯が犯行に及ぼうとする場面が出てきて……。
長門有希のお勧めリストに入っていなければ、一生出会う事も無かっただろう一冊。こういう、謎解きなんかしなくてもストーリーだけで面白い作品は助かります。
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