名犬ミケは左きき

2008年11月18日 読書
ISBN:4086302004 文庫 阪本 良太 集英社 2004/08 ¥540
自称野良犬は、イヌ耳少女!? 洋輔は、道端で不思議なものを発見する。それは段ボールの中に入って、彼をじっと目で追う一人の少女。「ねえ、拾ってよ」と段ボールの中からせがまれ、洋輔は自称イヌ少女と生活することに……!?

ダンボールに入っていた犬耳の少女に「拾ってよ」と頼まれ、危ない電波さんだと思ったから逃げ出したものの、ストーカーみたいにしつこく追われ、家まで押しかけられてしまう少年の悲劇!?

自分以外には普通の犬に見えているという設定で、少年本人だけが異常なのではないかというおかしさを出そうという試みであるが、物語自体は全く盛り上がらない。女の子が犬だったり猫だったりする話は大量生産されているので目新しくない。完全に犬扱いだからラブコメ要素は入っていないし、どうして少年だけが犬耳人間ミケを女の子として認識しているのかという説明は皆無だし、肝心の物語も捻りが無さすぎる。

飼い犬になりたくて追いかけてくるミケと、嫌がって逃げる少年が鬼ごっこに終始するドタバタコメディ。相手が犬なだけじゃなくて、もう少し何か盛り込まないと、味付けが足りない。

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