私のKnightになってよネ!
2008年12月4日 このライトノベルがすごい?ISBN:4757726007 文庫 佐藤 了 エンターブレイン 2006/01 ¥630
突然クラス一の美少女の恭子に告白?され、強引に表向きには彼氏、実はボディガートにされてしまった主人公の御影裕也と親友の匠。実は恭子には幼い頃より「予知夢」の能力があったが、ある日自分が襲われる予知夢を見たために、裕也をボディガードにしたのだった。しかし我が儘ばかりの恭子にデートと称して振り回される毎日に、裕也と匠はゲッソリ。予知夢の話も半信半疑の裕也と匠だが、しだいに周辺でおかしな出来事がおこり始め、恭子の予知する不気味な出来事が目の前で現実になっていくにつれ、彼女の予知夢と彼女が何者かに狙われていることを信じざる得なくなる。しかし、事件の裏には、裕也を狙うまったく別の陰謀が動いていたのだった--。軽妙なタッチで描くジェットコースター・サスペンス! 第6回えんため大賞東放学園特別賞受賞作!
「えっと、悪いんだけど……、私と付きあいなさい」
冒頭からいきなり衝撃の告白。しかし、愛の告白ではないのである。これは愛無き告白、つまり、好きでも何でもないけど利用価値があるから付き合えという事で……。
ツンデレ美少女から、意図不明の直球攻撃とくれば、まずラブコメに間違いないと思うだろうけど、全然違った。予知夢を見る少女が、自らの危機を予知してしまい、少年をボディガードに仕立てようとするのだが、些細な事件がエスカレートしていき、やがて猟奇殺人事件が起こるし、ラストへ向けていきなり秘密組織と異能力者のバトルへ変貌。
意気込みは買うけど、非常にバランスが悪い。なんで後半になってから物語が急展開しまくるのか。観覧車に乗ったら途中からジェットコースターになってしまったのと同じくらい戸惑う。これでは、前半と後半で別の話みたいだよ。
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