“ぼく”こと森田友二はイジメを避けて受験した遠くの進学校・珠山三高の合格発表で、なぜか片想いの相手の乾琴子さんと再会、二人で抱き合って合格を喜び合った。でもそれは、一時の興奮状態が引き起こしたただの偶然。単なる幸運でしかなかった。結局、高校でもクラスに馴染むことなく、ナナフシのように息を殺して、地味に、目立たないようにして過ごしてきた。彼女ともあれ以来もう一年近く話をしていない。―だからぼくは、あの本に載っていた「ゴーレム」の女の子を作ることにしたんだ。新世代作家が贈る、しっとり感動の鬱デレ系ストーリー。うろたえつつ始動。

鬱デレ系とかいうものらしい。主人公がハイパーヘタレでむかついたり呆れたりする事すら超越してしまい、もう存在しなかった事にしてしまいたい、臭い物に蓋、そんなレベルのダメ男。

人間とまともに関わる事が出来ない保健室登校少年が、フォースの暗黒面で作り出してしまうのが、美少女ゴーレム。しかし、水で作った最初のゴーレムは長持ちしなかった。続いて、死んでしまった先輩が残した美術作品から二体目作成。

そうこうするうちに、ゴーレムを作れる後輩が寄ってくるし、片想い相手の乾琴子さんが実は……だったりして! まあ、予想される範囲内で意外性は無い。主人公が最弱級のヘタレだから盛り上がりもない。

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