本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離してはいけない。なぜなら、離したとたんに誰よりも遠くへと行ってしまうから―。最初で最後の運命の恋、片思いの残酷な結末、薄れてゆく愛しい人の記憶。愛する者を失い、孤独に沈む者たちが語る切なくも希望に満ちたストーリーたち。真摯な対話を通して見出されてゆく真実の言葉の数々を描いた傑作中編集。
死と隣り合わせになった恋愛ばかり三編。
恋愛小説
死神に魅入られたかのように、周囲にいる人々が死んでいく少年は、誰とも関わらずに生きているが、ある日、階段から彼女が落ちてきて「親方~、階段から女の子が~!」
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永遠の円環
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花
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