彼の名はユカイア・オレゴン。誘拐の被害者や失踪人の追跡が専門の私立探偵だ。年齢は21歳、ハンサムでキュート。狼に育てられた経歴を持つ。そのためか、彼には人探しの特殊能力があった。犯行現場に残された血をなめるだけで、性別、年齢などすぐさまわかるうえ、そのかすかな痕跡を追うことができるのだ。だが、美貌のFBI捜査官と組んだ今回の女性科学者失踪事件は、とてつもなく厄介で、やがて地球規模の災厄が…。

早川SF文庫から出ているけど、途中までは全くSFっぽくない。狼に育てられた少年が、私立探偵の相棒となり殺人鬼を追うのだが、そこからとんでもない事件へと巻き込まれて行く。

女子大生三名を殺した犯人を追いかけた狼少年はいきなり襲われ、やむを得ず反撃する。後で知るのだが、付近には暴走族のリーダーが何かを探っており、事件に深入りする過程で彼らに殺されそうになる。狼に育てられたと信じていた少年は、謎の暴走族集団と関わり、自らのとんでもない出自を知ってしまう。まさか、自分の存在自体が地球存亡に大きく関わっていたなんて!

後半からいきなり物語が大きく広がりSF風味に。シリーズ化しているのだが、火星にあるアレがなくなってしまったら、後は小さく纏ってしまいそうな気がする。

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