首都バイサスインペルは、はなやかな祝祭日。フチたちが宿でくつろいでいると、ペテン師が現れるが、ネリアの大胆な行動で、追いはらうことに成功した。翌日、イルリルが去り、ついに王城で国王に謁見する一行。ところが、国王の関心事は、隣国ジャイファンとの戦争のことだけだった。ため息をもらしたカールは、国をゆるがす事実をゆっくりと語りはじめる。首都で待ちうけていた運命の扉。国家をこえた因縁が、大陸を飲みこむ!

領主代行、護衛、エルフ、ナイトホーク、捕虜、そして主人公は蝋燭職人。妙な組み合わせの一行も、ようやく首都へ到着。だが、国王は隣国との戦争で頭が一杯で、僻地のトラブルなど眼中に無い。敵国と戦うための秘策を教えたところ、手の平を返したように親切になる国王。牛に乗って登場した兄は変だったが、こいつが廃嫡されずに王位を継いだほうが良かったのでは? この弟(現国王)は、あまり切れ者に思えない。暗愚ではないけれども、支配者としては並みと言った感じか。

この巻では小休止。物語はあまり進展しないので、取り立てて大きな事件は起こらないが、今までに登場した人物が再度絡んでくる重要な部分。様々な事が明らかになってくる。これが最初から伏線として張られていたのか、後付けで考えられていたのかは不明だが、ジャンプのマンガみたいに辻褄が合わなくなるいい加減な展開では無いので一安心。

ブラックドラゴンに捕らえられた貴族の身代金を払わなければならないのだが、手当するための宝石や貴金属の供給が滞っているという問題が浮上する。ドワーフが掘り出す鉱山が稼動していないのだ。危険なドラゴンが活動期に入ったため、坑道が閉鎖されてしまったのである。

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