危険を避け、できるだけ頑張らずにすむ道を吟味し、最小の力で人生を歩んできた高橋青年。彼の運命を変えたのは、入社した「銀河不動産」だった。奇妙な「館」、衝撃の連続。究極の森エンターテインメント。

題名がこれだから、星々を駆け巡り、宇宙コロニーやテラフォーミングした惑星の不動産を売りまくるSFなのかと思ったら、全然違った。銀河系とは関係なくて、単なる不動産屋の名前にすぎなかった。

就職が上手く行かなくて、毎年募集が来ているのに、誰も就職しない怪しげな不動産会社で働く事になった青年の物語。変わった客の相手をするうち、様々な美味しい目にあうという、おむすびころりんわらしべ長者で交換はしない感じのハイパーご都合主義。

担当する事になった最初の客に広い間取りの物件を紹介したところ、買い取るから貴方が住みなさいと言われてしまい、今まで住んでいた場所と同じ家賃5万円で、異様に広い部屋に住む事に。

さらには、音楽家、芸術家と紹介して行くうちに、一時的に一緒に住む羽目になったり、いろんな物を貰う事に。室内遊園地を作るような怪しげなおじさんの斡旋をした後は、娘を嫁に貰ってくれと言われ、美女が部屋に転がり込んでくるという何でもあり状態。

最終章だけは評判が悪い。さすがに、ここまで至れり尽くせりのハイパーご都合主義にしなくても良かったんじゃないかと思う。いくらなんでもやりすぎだ。これで文章力が伴わなければ、都合良く幸せが舞い込んで来る事を夢想しているニートのゆとり脳内妄想と同レベル。

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