南総里見白珠伝

2009年2月24日 読書
寛政元年八月、桔梗(老中・松平定信の妹、白菊姫)は、館山藩の礼姫から譲り受け、脇差の下げ緒に結んでいた白い珠が、青白い光を放ち、『孝』という文字を浮かび上がらせるのを見た。折も折、館山藩主・稲葉正武に不穏な動きがあるとの情報を伝え聞いていた定信は、その内偵を「紅無威おとめ組」に託す。すぐさま桔梗は、仲間の萩乃、小蝶とともに一路、館山へと向かうが、なぜかその一行に滝沢左七郎(のちの滝沢馬琴)なる冴えない戯作者の卵が付き従うことに…。「紅無威おとめ組」が館山で目にしたものとは―?白珠が奇っ怪な文字と光を発した理由に辿りついた時、三人娘の運命をも左右する空前絶後の闘いが始まった…。全く新しい女傑たちが巻き起こす大スペクタクル。時代小説の常識を覆す、大江戸チャーリーズエンジェル第2弾。

紅無威おとめ組の第二弾なので、先に「かるわざ小蝶」を読んでおいたほうが良い。今回は里見八犬伝絡みで、有名なあの作家も登場する。田沼派に属する家の礼姫が危機に陥り、それを救おうと紅無威おとめ組が活躍する。

他の作品と違って、かなり超能力戦争な感じで、妖怪みたいな力を持った敵が出てくる。そして、黒幕はまたしても……。孤児だった小蝶の正体も明らかとなり、ついでに白菊の正体まで小蝶にバレてとんでもない事に!

最後がすっきりした終わり方ではないので、このまま第三弾へと続くのだろう。

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