もしもし、運命の人ですか。
2009年3月5日 読書間違いない。とうとう出会うことができた。運命の人だ。黙々と働く昼も、ひとりで菓子パンをかじる夜も、考えるのは恋のこと。あのときああ言っていたら…今度はこうしよう…延々とシミュレートし続けた果てに、「私の天使」は現れるのか。
この人のトボケ具合というか、中年の脳内妄想がやや暴走気味な部分が最高である。1人で勝手に舞い上がったり、裏読みしすぎたりと、そのズレた感覚が素晴らしい。人生崖っぷちまで逝きそうな駄目っぽい男が読めば、上手くシンクロするのではなかろうか。
しかし、これを書いている本人は、駄目なフリをしているだけで、狙っているんだろうしなぁ。天然に見えて実は狙っているのかと思うと、ちょっと興醒めしそうになる。
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