桜色BUMP シンメトリーの獣
2009年4月2日 このライトノベルがすごい?アンティーク店『不思議屋』の主人が不可解な死を遂げた。死体は原形をとどめぬまでにずたずたにされており、血の海の中に放置されていたという。死体の損傷は刃物などで切り裂いたものではなく、大型の肉食獣の仕業ではないかと警察は結論づけた。さらにその数日後、主人公・高山桜子が通う高校でも同様の惨殺体が発見される。泳法部の部室で女性部員が殺されていたのだ。桜子は、悪友の浅子悟郎とともに、この連続殺人事件の謎を究明することになる。しかし犯人として浮上したのは、思いもよらない人物だった!期待の新人が贈る新感覚ミステリー。
すっかり吸血着物だと勘違い。全然それらしき敵が出てこないのでおかしいと思い、題名を見て気がつく。ヴァンプじゃなくてバンプじゃないか。Orz
主人公の桜子(表紙)がちびっこいのでロリな感じだけど、設定はちゃんと女子高生。「新感覚ミステリー」というキャッチの通り、殺人事件が発生するのだが、警察や探偵に解ける類のものではないのがアンフェア。つまり、通常のミステリーを期待してはいけない。ファンタジーとホラーを足して割ったような感じか。
桜子が住む町に、「不思議屋」という妙なアンティークを売る店があるのだが、その店主が殺されてしまう。その無残な死体は、大型の肉食獣によって食い荒らされたような形状で、通常の事件とは異なっていた。単にシンメトリーの獣なる存在が犯人? なのかと思いきや、最後にもうひと捻り。
すでにどこかで使われている素材ばかりなので、目新しさは何も無いのだが、新人にしては実力あると思う。
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