リセット

2009年4月5日 読書
現在40代後半の専業主婦とキャリアウーマン、水商売あがりの三人は、それぞれ今の生活に不満を抱えていた。ある日、彼女たちは何者かの手によって高校時代にタイムスリップさせられてしまう。今度こそ理想の人生を!と願う三人の運命は!?考えさせられつつも読んだ後、元気がもらえる作品。

中年になった三人の女性が、不思議なレストランの特別メニューを頼んで、30年前の高校時代から人生をやり直す。別の人生を生きても、やはり不満は解消されない。あれが嫌、これが不満と文句だらけ。一体、何がそんなに不満なのか。自らの選択によらず、悲惨な人生を送っている人間も相当いるのだから、選択権を持った状態で満たされないのを見るとムカムカしてくる。贅沢すぎるのである。

人生のリセットボタンを押してセーブしたところからやり直せたとしても、自分以外の要因で変更する事が不可能な部分もある。そのペナルティ要素が肉親だったりするのがやるせない。自分をリセットしても、親は変更出来ないからね。

いろいろあって、実質上は他人より長生きしている三人組が、高校時代へ巻き戻されてから30年後、再び謎のレストランへ。人生をやり直すボタンと、別腹人生を送る前に戻すボタンがあって、1人につき2回までしか使えないと言われてしまうのだが……。ストーリーは面白いが、登場する三人(特に専業主婦→女優)には共感出来ない。

それにしても、リアル人生ゲームは過酷なルールである。途中でセーブ出来ないし、サイコロを振れるのは一度だけ。その一度で当たり目を出せた人間は幸せだろうけど、外れてしまった人間は悲惨だ。何で敗者復活戦が用意されていないのか。あまりにも不条理だ。もし神がいたら、死ね! と言いたい。

とりあえず、私もセーブしたところからやり直しさせて下さい……。このままじゃ、あまりにもうんこすぎる! 

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