クロマニヨンが絶滅し、かわりにネアンデルタールが進化した世界で、量子コンピュータの実験をしていた物理学者ポンターは、不慮の事故でいずこかへと転送させられてしまった。一方、カナダの地下の研究所で実験を行なっていたルイーズは、自分の目を疑った。密閉した重水タンクのなかに異形の人物がいきなり出現したのだ!並行宇宙に転送されたネアンデルタールの物理学者の驚くべき冒険とは…?ヒューゴー賞受賞作。
翻訳されているものでは、現在のところ最新作で、三部作の一冊目。ホミニッド→ヒューマン→ハイブリッドと続く。
ネアンデルタールが滅亡せずに唯一の人類となった別の平行宇宙で、量子力学の科学者が実験に失敗してしまい、こちら側の地球へと飛ばされてしまう。滅びてしまった筈のグリクシンだらけの世界へ来てしまったネアンデルタール人の苦難。
設定だけ見ると、かなり奇抜でゲテモノな感じがするのだが、さすがソウヤー、ただのネタ作品では終わらない。変な設定ばかり考えて、それをきちんとハードSFとして完成させているのは見事!
コメント