一億三千万人のための小説教室 (岩波新書新赤版786)
2009年5月6日 読書小説は教わって書けるようになるのか? 小説はどう発展してきたのか? 小説にとって重要なのは、ストーリーか、キャラクターか、それとも、描写なのか? こうした疑問に答える、刺激的で実践的な教室。さまざまな文体を比較して、練習問題も豊富。「先生」と「生徒」の対話を追ううちに、小説とは何か、が見えてくるだろう。
高橋源一郎が教える小説の書き方。この手の本は、すでに溢れる程出版されている訳だが、いまいち役に立たないものが多いので、高橋源一郎が新たに書いてみたというのだが……。
巷に溢れている類書に劣るとも勝らぬ程に、ちっとも役に立たねー!(笑)
なんしか、書く前にじっくり考えてみましょう、だけで終わってしまった。あまりにも斜め下方向の肩透かしに唖然とする。これは、小説を書いてみたい人は読まなくて良いと思う。
しかし、小説を書きたい人へのアドバイスをする振りをした、実は変形したタイプの小説だと思って読めば、これはこれで読めるかもしれない。まあ、高橋源一郎が好きな人以外、さして用は無い一冊だと思うけど。
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