忍びの国

2009年5月19日 読書
伊賀一の忍び、無門は西国からさらってきた侍大将の娘、お国の尻に敷かれ、忍び働きを怠けていた。主から示された百文の小銭欲しさに二年ぶりに敵の伊賀者を殺める。そこには「天正伊賀の乱」に導く謀略が張り巡らされていた。史実に基づく壮大なドラマ、われらの時代の歴史小説。

伊賀者の物語なのだが、前作のように主人公がきっちりハマっている状態ではないので、感情移入し難い。忍び達が殺人兵器と化しすぎて、人間的な感情が欠如しているので、修羅の国みたいで気味悪い。

天正伊賀の乱の頃の物語で、第一次部分に該当する。伊賀衆が姦計により織田を挑発、これに踊らされて伊勢を任される織田家の次男信雄が攻め入るものの、大敗を喫する事に。

織田家に勝ち名声が高まったと喜ぶのもつかの間、僅か二年後には激怒した信長の本隊が侵攻、あっけなく滅ぼされてしまうのだが、自業自得というべきか。

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