休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
宮部みゆき攻略確認用。
第108回直木賞候補作。
「龍は眠る」を読んでみたものの、淡々としているのが肌に合わなかったところ、ならこれはどうだと宮部みゆきファンから渡された第二の課題図書(笑)がコレ。
題名が「火車」。思わず、台所が火の車というのを連想してしまうが、ずばりそのまま借金地獄の話だった。キチガイ殺人鬼とかではなくて、資本主義という名の悪魔に蝕まれて堕ちて行く者の悲劇が物悲しい。
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