人類は衰退しました 3
2009年6月11日 このライトノベルがすごい?わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”のお仕事。…閑職ですが。そんな絶賛衰退中の人類のすべての記録を目指した、ヒト・モニュメント計画の影響で通電することとなったクスノキの里では、“夏の電気まつり”が開催されることに。一方、妖精さんは里帰り。…!?妖精さんがいなくなる!?微妙なお別れののち、わたしたちは都市遺跡の調査に向かったのですが…。エネルギーの補給は計画的に。
今回は一話が凄く長い。しかも遺跡ダンジョンに迷い込み、延々と探索する羽目に陥る。ほんわか系のシリーズだったのに、何日も巨大構造物内部で彷徨い、水が不足してきたり、お風呂に入れないので臭くなってしまうところが妙にリアル。そういう生々しいところはあえて書かないという、ファンタジーなお約束を反故にしている。いくら見た目が可愛くても、主人公が臭うのは嫌だなぁ(笑)。
ここで新キャラ登場か? “ぴおん”という名前の猫耳少女が出てくるのだが、どう見てもロボットか何かなのに、自分が人間だと主張している件! 彼女は記録喪失(注意:記憶喪失ではない)に陥り、情報が欠如したまま、オヤジなる人物を探し続けている。
ゆとり脳のモンスター・ペアレンツが自分のお子様につけそうな、“ぴおん”なんて痛い名前が付いているけど、この名前が……。ネタバレすると面白くないので書かないけど、まさかそんなモノまで出てくるとは!!
最後はぴおんを留めるため破壊工作を行って、減給、社会奉仕、再研修、内職、始末書のフルコースに。さらには断髪……。この罰が一番痛いと思うのだが。
今回も2001年とか、スタートレックとか、いろいろ使われてますな。人類衰退の原因も、少しだけ明かされたかも。
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