DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
2009年7月21日 読書 コメント (2)あなたはLの伝説を見る! 「週刊少年ジャンプ」で大人気を博した“予測不可能”なサスペンス漫画が、待望のノベライズ! 原作の大場・小畑、両先生が熱望した、ノベル界で最も熱い西尾維新先生が描く完全オリジナルストーリー。
戯言シリーズすら全巻揃っていないのに何でこれがあるのか不思議だが、図書館で見つけたから借りてみた。
デスノートのノベライズという事になっているが、そのまま小説にしたのではなく、本編以前の物語なので、これは単なる派生作品だと思う。しかも、ノートが出てこないからデスノートじゃなくてただのデス……。死神すら出ないけど、死神的要素は一部出てくるので。
それにしても、連続殺人犯だけでなくFBI捜査官の南空ナオミ、そしてLさえも時系列が異なる場所においては鬼籍に入っているので、この物語で活躍しても微妙だよなぁ。
かなり大胆かつ強引なミスリードがあるけれども、西尾維新に拒絶反応が無いなら、それなりに楽しめるかもしれない。キャッチは『Lの伝説(ノート)であり、僕の遺書(ノート)』となっているが、Lはほとんど活躍せず、南空ナオミだけが頑張っている感じなのが微妙なところ。キラ様は出てこないので、キラ派にとってはどうでもいい物語である。
連続殺人鬼は現場に藁人形を残しているのだが、密室トリックを解き明かす時のサプライズは全くなかった。せめて、現場にゴンドラを残すウィリアム・カッツの「マンハッタン連続殺人」クオリティで仕上げて欲しいところ。
ヲタ臭剥き出しで「赤ずきんチャチャ」を語る場面はお遊びが過ぎると思う。デスノート関連作品としての完成度は低いので、デスノートが好きで西尾維新が嫌いな人は敬遠した方がよろしい。
コメント
デスノート(コミック版=原作)のグダグダのエンディングが嫌いで西尾維新好きぃ~の私的にはOKでした(笑)
読み終わってから、ウチのヲタヨメの読後の反応を予想しながら楽しめましたヨ。
(当然の事ながら、コミック全巻読ませてから、これを手渡しましたw)
...叙述系統のトリックは、既にシットコムですからねぇ♪