退屈姫君 これでおしまい
2009年8月6日 読書「すてき!」に目がない弱小藩のうら若き正室めだか姫。いま江戸で評判の変わり菊競べを見たくてなりません。姉君三姉妹の失踪騒ぎに乗じ屋敷を抜けだすと、そこには名菊「雪見桜」を踏みにじり、選考に不満をわめく、天下のボンボン田沼意知の姿が。めだかの正義に火が点り、やがて将軍さまも巻き込んだ未曾有の大騒動が始まるのでした。文庫書き下ろし「退屈姫君」シリーズ完結篇。
退屈しのぎに、余計な場所に首を突っ込み、結果として田沼と対決する事になるめだか姫のシリーズも、これで最後か。
お付の老女が頑張りすぎて、なかなか大名屋敷の外へ出られず難儀するめだか姫。そこへ父が現れて、嫁入り前の姉、猪、鹿、蝶の三人が失踪したと教えられる。これ幸いとばかりに、姉達を探すという名目で外へ出るめだか姫。しかし、行き先は江戸で評判の変わり菊較べの会場だった。
姉達は事件に巻き込まれたのではなく、どうせ男漁りをしているのだろうと放置したまま、会場で菊較べの花を楽しんでいたところ、田沼のボンボンが難癖つけて暴れる場面に遭遇。やがて菊較べは、田沼家の陰謀も絡んで、将軍様まで巻き込んだ騒動へ。
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