君が降る日

2009年8月15日 読書
恋人・降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていく…。「君が降る日」他、二編収録。

表題作は、事故で恋人を亡くしたのに、運転していた男との距離が近づいて行くという、やるせない物語。忘れようとしてコンパで知り合った男とも親しくなるが、ハッピーエンドには至らない。それにしても、コンパ男だけでなく事故原因男とも寝てしまうというのが納得出来ない。

えっちしてもいいじゃない、にんげんだもの
こうですか? 私には分かりません。

「冬の動物園」は、長年付き合ってた男にアッサリ振られて傷心の女性が、英会話教室で年下の高校生に声をかけられ親しくなっていく話なので、まだ救いがある。浮気性女も困るけど、ダメっぽい男相手に入れ込んで、なかなか次に行けない喪女というのも難儀だよなぁ。

「野ばら」は、親しくなった異性の同級生相手に、友達以上の感情を持てず、ズルズルと友人関係になってしまう二人の青臭くて苦い物語。友人兄に惹かれるも、横から妹にかっ攫われて、告白以前に敗退。全く脈無し状態で、友人も生殺し状態で別れる事さえ叶わない可哀想な事に。自覚症状が無くて男を翻弄する女は厄介だよなぁ。

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