彼女は帰星子女 2
2009年8月17日 このライトノベルがすごい?人類に接触してきた異星種族「トリオン」の宇宙船団から、友好のため芹沢家にやってきた、地球とトリオンのハーフの美少女・絹。彼女は芹沢家の長男・望と小さなトラブルをくり返しながらも、家族の一員として暮らし始めていた。だがいつまで経っても絹を“異星からのお客様”あつかいする近隣住民たちに、彼女の気分はちょっと複雑。一方、望を巡って絹にライバル心を燃やす同級生・穂高は、望との距離を一気に詰めるべく、計画を練っていた。そんなある日、掛橋市を記録的豪雨が襲う。宇宙船育ちの絹にとって、それは全く未知の“天災”なわけで…。
望たちが住む掛橋市を記録的豪雨が襲い、水害でかなり大変な事になるのだが、天災も地球においては想定の範囲内。宇宙人が飛来しているのに、派手な部分は描かれず、望と絹の関係に焦点を絞って物語は進行する。
絹の他にもう一人、幼なじみヒロイン穂高がいるのだが、フラグ立てようと頑張る以前に、その結末が見えているのが可哀想である。絹をライバルだと看做し、敵視するのだが、当て馬で終わるの未来が……。何事もタイミングが重要。帰星子女なんていう厄介な障害物が出現する前に告白しておけば、フラグが立ったかもしれないのに。
この巻では、望の心を射止めたいがため、かなり嫌な子になってしまうのだが、この後の展開を考えれば、そう悪い子ではない。この辺りの心理描写も、かなり書き込まれていて良い。
幼なじみの可愛い子では、銀河級美少女相手では分が悪すぎるよな。それにしても、銀河級美少女という設定なのに、そうは見えない……。仕方が無いので、脳内でラフィール変換を行う。なんとなく髪の色と喋り方が似ているし(笑)。
※ラフィールは、星界シリーズに出てくるヒロイン。
コメント