彼女は帰星子女 4
2009年8月17日 このライトノベルがすごい?誘拐事件から二週間、退院した望を待っていたのは、絹が出て行ってしまった芹沢家だった。絹は自分を狙った事件で望がケガを負ったことに恐怖と責任を感じ、トリオンの宇宙船団へ帰る決意をしてしまったのだ。必死に絹の行方を捜す望だったが、一介の高校生に国家レベルの機密を突き止められるわけもない。一方、絹の警護を担当していた情報局の内部でも、草葉局次長の強引な手法を巡って火種がくすぶっていた。絹の担当を外され、軟禁状態に置かれた星子の許に現れたのは…。青春SFシリーズ、いよいよフィナーレへ。
テロリストに誘拐された事で、自分がいれば望の身に危険が及ぶかもしれないと考えた絹は、宇宙へ帰るという決断をする。相談もされず、ある日突然絹が消えてしまった事で、望は廃人一歩手前な状態に。
ようやく立ち直って絹を探し始めるが、国家レベルの機密である絹の居所を一介の高校生が突き止められる筈もなく、途方に暮れる。
一方、この状況を招いてしまった情報局も一枚岩ではない。反旗を翻した子供……に見えるけどちゃんと大人な空野星子特尉も動いていた。情報局の監視の目をくぐりながら、望と接触を果たした後、救出チームが自衛隊の秘密基地を急襲する。
依然、移民交渉は困難を極めた状態だが、二人の関係は落ち着くべき場所へ。交渉決裂エンドになるのかと思っていたので、手堅く終わってちょっと意外。
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