うさぎの映画館
2009年8月25日 このライトノベルがすごい?ヒビ割れた手鏡、幽霊つきと噂の姿見、主役不在のアリスのランプ…。ちょっと不思議な品物が集まる、銀河堂という骨董品店でバイトをしていた静流は、雲井進という少年と出会う。実は、高校の同級生でもあった雲井とのこの出会いが、静流の心に小さな波紋を生み、やがて思わぬところに、彼女を導いてゆく…。小さな店が軒を連ねる商店街。その先には、ぬいぐるみの『はーさん』が迎えてくれる映画館。それは繰り返し彼女が見る夢…。静かに紡がれる、夢と現実をつなぐ物語。
銀河堂という骨董品店でアルバイトをする女子高生が、同じ高校の同級生と出会う。骨董屋だけに、幽霊が憑いている姿見とか、いわく付きの品々はあるものの、異界物にはならない。幽霊は出るけれども、それが本物かというと……。
妙なキャラや設定を使わなくても物語になっているという点では良作かもしれないけど、夢と現実が重なるような部分以外、地に足つきすぎるくらい普通で意外性が乏しい。電撃にしては、はっちゃけ具合が足りない。
ポプラ社あたりで出ていても違和感が無い感じの内容。癒し系でほのぼのした感じのものが好きなら気に入るかも。
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