何かに呼ばれるように、ぼくは、そこ―風の名前を持つ街に戻ってきた。そして、春から夏、秋にかけて…かけがえのない友と出会い、少女たちと語り合い、忘れ得ぬ経験をすることになる…。丘野真、17歳。どこにでもいる普通の高校生。彼は、母親の失踪を機に、その謎の手がかりを求めて、生まれ故郷の街―風音市に帰ってくる。山間の坂の多い街。石畳の道を路面電車が走る、どこかノスタルジックなその街に。恋愛、友情、そして何気ない日常の先にある、街に秘められた謎。全てがひとりの少女に帰結していく。そして真は、その謎の鍵を持つ一人として、事件の核心に迫る…。大人気PCゲームを完全ノベライズ。リリカル・ファンタジー。

ゲームのノベライズらしいが、原作が酷評されているらしく、相対的に小説の評価は上がっている模様。だが、個人的には微妙なところ。

描写不足からか、ある程度読み進めないと、登場人物が把握し辛い。ノベライズなのだから、当然予備知識があるだろうという前提なのか。絵師が書いているカラーページに主要人物全員が載っていないので、誰がイラストのキャラに該当するのか、すぐには分らなかった。

幼い頃に父を亡くし、引っ越す寸前に母も行方不明になってしまった兄妹が故郷の風音市に戻る。そこは、住む人間がちょっとした魔法のような能力を有する、特殊な土地である。二人で暮らしながら母を捜し続けるが、手掛かりは無い。かつてある約束をした幼なじみと再会し、謎の少女と出会う。

キャッチでラブストーリー扱いされているが、風音市を特殊な場所にしている原因に深く関わっている、化け物みたいな能力を持っている人物? が出てくるし、消滅という形で人も死んでいるし、むしろホラーじゃないのか? きのこな人みたいに暗黒成分入っている話が好きな人なら気に入るかもね。

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