トワイライト・アイズ 下
2009年8月28日 読書人間の皮をかぶった悪鬼どもを見分ける薄明眼を持つぼくは、カーニヴァルの仲間の美少女ライアと三つ目の大男ジョエルとともにゴブリンに戦いを挑んだ。カーニヴァルの次の興行地はゴブリンの巣だった。やつらは、ここで何かを企んでいる。何か、今までにないほど恐ろしいことを。人を傷つけたり、殺したりするだけでは、あきたらなくなったのだ。もはや、やつらと全面対決するしかない。ぼくは意を決した。絶好調クーンツの戦慄と感動のホラー・サスペンス!
常人には見分けがつかないゴブリンが、人類に紛れて存在している理由は、ちょっとSF入っている。発想はとても面白い。しかし、妙に間延びしたストーリー展開で、後半がダレて来る。
ライアとのフラグがトゥルーエンド状態なのは良いとして、最後まで運命に翻弄されている感じで、いまひとつ希望の光が弱い。困難を克服し、最後はハッピーエンド的な王道を辿る事の多いクーンツ作品の中で、これはちょっとらしくなさすぎる。
とりあえず、もっと凝縮すれば、1冊分の分量で収まったんでは!?
コメント