邪教集団トワイライトの追撃
2009年8月29日 読書冬なお暖かく、陽光あふれるカリフォルニアのコスタメサ。買い物を楽しむクリスティーンとジョーイの親子に、怪しげな老婆が突然まとわりついてきた。その場は逃れたものの、妖婆グレイスと、彼女が率いる謎の新興宗教〈トワイライト=黄昏教団〉の狂言者たちは、六歳の少年ジョーイとクリスティーンを脅かす。グレイスはジョーイこそ、悪魔が地上を支配するために遣わした〈反キリスト〉だと、信じているのだ。クリスティーンは私立探偵チャーリーに護衛を依頼したが、追跡者たちは、ジョーイの愛犬を殺し、ボディガードを殺し、家を焼いて執拗に迫ってくる―。日本でも人気爆発、娯楽小説の王者クーンツが放つ「読み出したら止められない」迫真の大型サスペンス追跡小説。
クリスティーンが親子で買い物していたら、妖婆が纏わりついて息子のジョーイを反キリスト扱い。いきなりカルト教団から集団ストーカーされ始め、命が危険に晒される。キチガイ恐るべし。
かくして、カルトに狙われる羽目に陥った親子は、ひたすら逃亡し続けるのだが、相手がキチガイだけに、どこまでも追ってくる。これがもう、ティンダロスの猟犬くらいしつこい。愛犬を殺され、ボディガードを殺され、家も焼かれ、もう散々な目に。
しかし後半戦、果たしてどちらが正しいのか分らなくなってくる。果たしてジョーイは本当に普通の子供なのだろうか? 最後まで読みきっても答えが得られない後味の悪さ。結局、どっちが正解なんだ?
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