これからどうやって生きていこう?マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら…。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描く、才気あふれる小説デビュー作。
これはフィクションという事になっているのだが、就職活動時の実体験が反映されているらしく、主人公と作者を混同してしまう人による質問攻撃があった様である。就職活動に入るも、苦戦しまくる女性の日々を描いているのだが、老人とのロマンスあり、家が金持ちで親は政治家。票田を受け継ぎたくなくて就職活動を頑張るところからして、明らかに本人そのものじゃないでしょ!?
それにしても、政治家なんてやりたくても出来ないのだから、票田があるのなら受け継いだほうがいいんじゃないのか? あんなに美味しい仕事は滅多に無いと思う。医者や弁護士だと、いくら親が開業していても、自分が馬鹿なら絶対になれないのだが、政治家は試験が無いので馬鹿でも継げるからね。「先生」と呼ばれる仕事のうち、コネさえあれば楽勝でなれる仕事じゃないか。無論、「先生」になるための難易度は、弁護士>医者>教師>政治家の順番である。
先に読んだ「極め道」というエッセイに、K談社ネタがあって気になっていたのだが、就職活動でK談社が出てきた(笑)。やる気の無い面接官による凄く嫌な対応と、馬鹿みたいな社員による「格闘する者に○」攻撃! 単に就職活動で格闘するだけでなくて、カクトウだったのか! これ、さすがにネタだと思いたい。いくらなんでもK談社にこんな馬鹿社員がいたら、真面目に就職活動していて、落とされる学生が憐れすぎる。本当に存在するとしたら、縁故入社のバカチンですかね?
これがフィクションじゃなくて、実際にあった事をネタにしているとしたら……。先のエッセイでは、K談社から依頼が来ても書かないと言っているのだが、ビッグになって執筆の心配をするくらいに売れっ子になってしまった。今のところ、書いているのは草思社、光文社、新書館、角川書店、マガジンハウス、新潮社、大和書房、太田出版、幻冬舎、文藝春秋、ポプラ社、双葉社となっており、K談社では書いてない。
もしこのネタが事実だとしたら、やはりK談社では書かないままでいて欲しいところである。K談社=某大手なのかどうかは知らないけど、事実だとしたらなんかムカつく対応だしね。これだけ数多くの出版社の相手をしているのだから、一社くらい敵に回したままでも大丈夫だと思う。
正面きって「社員教育がなってない!」といわず、「多忙につきこれ以上執筆依頼はこなせません」という大人の言い訳で逃げれば問題無かろう。まあ、K談社で書かない限り、読者としてはこれがネタではなくて実際にあった事なのだろうと邪推してしまう訳ですが。
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