バッドプレース

2009年9月10日 読書
バッドプレース
奇妙に静かなその夜、男は路地裏で目を覚ます。手元には見なれぬ旅行鞄がひとつ。自分はなぜここにいるのか?パニックに駆られたそのとき、一陣の風とフルートのような音、そして自分が何者かに追われていることだけははっきりとわかる―目に見えぬ敵と、自分が無意識裡にどこへ行ってしまう二重の恐怖を描くスリラー。

ラスト付近まで謎を引っ張るのはいつも通りだけど、ストーリー展開が物凄くB級的な内容。試練を乗り越えてハッピーエンドな王道パターンでもない。あまりにも売れ筋作品と違うので、初期に書かれたのかと思ったけど、「ライトニング」や「ウォッチャーズ」よりも後なのか。

記憶を失った男が、自らに備わったテレポート能力に翻弄されまくるお話。敵に追われているという部分だけ覚えているのだが、記憶が無いので何者なのか不明。普通の暗殺者程度ではなさそうだが、何も分らないので、なおさら怖い。

厄介なのが、テレポート能力が制御出来ないままで、ひたすら飛ばされてしまうという点。見知らぬ路地裏程度では済まず、とんでもない彼方まで飛ばされてしまう事も……。そこで見たのは恐るべき光景なのだが、物語に直接絡んでは来ず、某存在は脇役以下の扱い。

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