ブリーダー崩壊の現場を前に決意した島田さんは、ただちに救出を開始した。持参したケージに次々と犬を入れ、ワゴン車へと運びこむ。島田さん宅ではボランティアスタッフが53頭の到着を待っていた。知り合いのトリマーや獣医師も応援に駆けつけてくれた。痛みと、痒みと、空腹と、悪臭と―苦痛のなかでのみ生きてきた犬たちの、幸福への一歩がはじまった。人と犬のあいだで呼応する命の声―。犬と暮らす喜びと厳しさを描く、森絵都初のノンフィクション。

森絵都だけど、小説ではなくて、捨てられた犬を保護する人々を取材したものだった。拾う人はごく一部で、捨てる人は多数。飼い主に見捨てられた犬の多くは、野垂れ死ぬか、保健所に捕まってガスで虐殺されて行く。

人間を虐殺した第三帝国は、あれほど糾弾されているのに、犬猫ならどんどん虐殺してOKなようで……。ファッション感覚で動物を飼い、飽きたらすぐ捨てるような馬鹿は死ねば良いのにな。この国はキティが多すぎて困る。

しかし、人間すら使い捨てにする国だけに、犬猫の命を大事にしろと唱えても説得力は無いだろう。自分が優しくされていないのに、犬猫の事まではなかなか考えられないと思う。

そういう人は最初から飼うなというのは容易いけど、経済情勢や生活環境なんて一寸先は闇なのだから、明日どうなるかなんて誰にも分らない。ある日突然、会社が無くなって途方に暮れ、自分すら食べられなくなった時に、犬を助ける事が出来るだろうか。無論、飽きたら捨てるようなキチガイは論外、逝って良し!!

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