はじまらないティータイム
2009年9月21日 読書甥っ子の博昭が「できちゃった不倫婚」! ミツエは元妻・佐智子を心配して訪ねるが、離婚のショックで彼女が「奇妙な行動」をとっていることを知る。博昭の新妻はミツエの娘に近づき、事態は複雑に……。
第31回すばる文学賞受賞作。
甥っ子博昭は、騒動の中心人物なのに出てこない。周囲にいる四人の女が複雑に絡み合うのだが、全員が気色悪い。まず、博昭を策略で嵌め、不倫から正妻の座を射止める女が最凶に気持ち悪い。少し電波が入っているし、こういうのと結婚すると、確実に運勢が下がると思う。姦計を持って挑み、努力の結果だと言い張る自分だけいつも良い子理論の馬鹿女だけに、辟易して来る。
自らに落ち度が無いのに、離婚する羽目に陥ってしまった前妻も、その後の行動が不可解で電波女。一体、その異常行動は何なのか。前妻が可哀想すぎるから結婚式には出たくないと突っぱねるおばさんも、やたら他人に関わろうとしてウザったい。そして、そのお節介おばさんの娘すら、まともに思えて、ある瞬間、いきなり壊れる!
なんというか、全員がどこか壊れた感じになり、一同勢ぞろいしてしまった場面で、唐突に物語が途切れる。え!? なんでこんな中途半端なところで終わるの? 純文学系統って、ちゃんと起承転結になってない小説の断片が多いな。これ、起承転で終わってるし。起承転欠か? 結末が欠落してるし(苦笑)。
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