女子大生マヤは、リクエストに応じて身体をレンタルし、契約を結べば顧客まかせのモノになりきる。あらゆる妄想を呑み込む空っぽの容器になることを夢見る、彼女の禁断のファイルとは?…文芸賞優秀作となった話題作。

東大生だけに、最近のスカスカな文芸賞とは一味違うが、内容はエロくないエロ小説といった感じだなぁ。身体と心を切り離し、空の容器として男に切り売りするという内容は、傍から見れば単なる娼婦に過ぎないし。

妙に痛いと思ったら、作中の主人公が精神を病んでいるからではなくて、書いている本人のトラウマが出てしまっているのか。主人公は身体と精神を分離しようと足掻いているのだが、著者自身、現実世界と虚構の分離が出来ていないのではないだろうか。

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