野台高校陸上部、一年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感…。ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート。

第136回直木賞候補作(但し三冊まとめて)。

中学までサッカーをしていた主人公の神谷新二は、優秀な兄と比べて自分の能力に限界がある事に気づき、高校では新天地の陸上に。走りの天才である幼なじみ連は、陸上から遠ざかっていたものの、触発されて活動再会。

最初の巻はまだ一年生という事もあり、精神的にも双方が幼い感じ。肉体的にもまだ発展途上段階。新二はスタミナだけはあるけど、まだ走り方が分かっていない。連は、才能はあるけどスタミナが無くてよく逃げ出す。

新二の独り語り視点で進むので、慣れるまでとっつき難いのだが、物語の波に乗り始めると、一気に読めてしまう。作中人物と一緒に走るかのような一体感で、読み手も風に……なれるといいよね(笑)。

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